コラム
公開 2019.06.04 更新 2021.10.04

人事異動や転勤で新たな関係!夫や妻が不倫したときの見抜き方と対処方法

4月は人事異動や転勤の多い季節です。夫や妻が会社で働いている場合、異動をきっかけに同僚や上司・部下と新たな関係が生まれ、不倫関係になってしまったというご相談が多くなります。

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人事異動、転勤で不倫関係になりやすい理由

4月に人事異動や転勤があるとどうして不倫関係が発展しやすいのか、よくある原因をいくつか紹介します。

・新たな出会いがあり新鮮

人事異動や転勤があると、会社では新たなメンバーと共に仕事を行うことになります。すると初めて会う異性に新鮮さや魅力を感じてしまいます。

・お互いに教え、教わることで親近感がわく

新しい人事が組まれて不慣れな部署に入ったら、その部署に前からいる先輩から教わることがあります。反対に異動で自分の部署に新人が入ってきたら、スキルや知識を教える機会が多くなります。このようにお互い教え教わることによって「頼りがいがある」「いつも一生懸命」などの感情が起こり、男女の愛情に発展しやすいです。

・歓迎イベントが行われる

人事異動や転勤で新しいメンバーが入ってきたら、歓迎イベントが行われます。お酒も入り、一気に不倫関係へと進むパターンも多数です。

・単身赴任による寂しさと解放感

転勤によって単身赴任するようになると、家族がいないので寂しい気持ちと自由な気持ちの両方で、不倫に走ってしまいやすいです。

異動や転勤で配偶者が不倫を始めたときに見抜くポイント

異動や転勤があってから配偶者の態度がどうにもおかしいという場合、以下のような行動に注意が必要です。

・残業や休日出勤が増える

異動後、急に残業や休日出勤が増えるケースがあります。確かに部署が変わると仕事が忙しくなることもあるのですが、実際には不倫相手と会っている可能性があります。特に給料に残業代が反映されていない場合、嘘をついている可能性が高いでしょう。

・家で楽しくなさそうな態度をとる

会社で不倫を始めると、急に家庭で楽しくなさそうな態度を取り始める人がいます。
何を聞いても生返事しかせず上の空のような状態が続いたら、不倫している可能性があります。

・子どもに冷たく当たる

これまで子煩悩だった父親が、いきなり子どもに冷たくなるケースも多々あります。
子どもがまとわりつくと、いきなり怒鳴りつけたりけとばしたりする人もいます。
子どもに対する態度が変わったときには、会社で何か起こっていると考えた方が良いでしょう。

・スマホを肌身離さない

不倫相手と連絡をするときには、たいていの方がスマホを使います。そこで不倫を始めると、スマホを肌身離さなくなる方が多数おられます。スマホ内容を家族に見られると不倫がバレるので、お風呂に行くときにまでスマホを話さなくなる夫についてのご相談もよくあります。

・いつも誰かとLINEやメールをしている

不倫を始めると不倫相手との連絡のため、四六時中スマホを触るようになる人がいます。いつも誰かとLINEやメールなどをしており、「何してるの?」と聞くと「会社の人と連絡をしている」などと言われるなら、不倫を疑った方が良いかもしれません。

春に配偶者の様子がおかしいとき、うつ病などのケースがある

4月、5月ころに配偶者の仕事が急に忙しくなって家でぼんやりすることが増えたとき、必ずしも不倫とは限らないので注意が必要です。このような態度を取る場合、配偶者が「うつ病」「抑うつ状態」となっている可能性があるからです。
仕事が忙しくなりすぎて負担になっている場合や人間関係が苦しい場合、パワハラを受けている場合などが考えられます。
春になり、配偶者が浮かれて不倫をしているのかうつ病になっているのかによって対応が全く異なってくるので慎重な見極めが必要です。

異動や転勤での不倫相手を突き止める方法

夫や妻が会社で不倫しているかもしれないと思われるとき、不倫の事実や不倫相手の素性を突き止めなければなりません。その方法をご紹介します。

・スマホやPCの中身をチェック

まずは夫や妻のスマホ、PCの中身を確認しましょう。特にLINEやメール、写真や通話履歴などを詳細にチェックしましょう。

証拠保全のため写真は転送し、メールやチャットは画面を直接写真撮影して保存しましょう。

・スケジュール帳などを確認

次に、配偶者の会社や私用のスケジュール帳も確認します。不倫している人は、デートする日や相手と会う日に特別なマークをつけていることがあります。そうした証拠があればコピーしておきましょう。

・共通の知り合いに状況を尋ねる

あなた自身も以前に同じ会社に勤めていて共通の知り合いがいる場合などには、夫の最近の社内での様子をそれとなく聞いてみるのも1つの方法です。あなたの味方になってくれるかどうかはわかりませんが、日頃夫の行動を目に余ると感じている方なら、親身になって話してくれる可能性もあります。

・興信所に依頼する

夫や妻の不倫の事実の大枠がつかめたら、興信所に依頼して尾行調査を行ってもらい、相手がどこの誰なのか明らかにすると効果的です。氏名や住所などの情報が判明したら、慰謝料請求の準備も進められます。

不倫相手が見つかったときにやってはいけない2つのこと

夫や妻の不倫相手が見つかったとき、やってしまいがちですがしてはならないことがあります。それは以下の2つです。

・感情的に責める

不倫が発覚しても、いきなり相手を強く責めるのはNGです。特にまだ証拠が見つかっていない段階で責めると、相手が警戒して尻尾を出さなくなってしまいます。
証拠を入手し万全の準備を整えるまでは、こちらも知らないフリをしましょう。離婚話や慰謝料請求をするときにも、感情的にならずに落ち着いて対応すべきです。

・名誉毀損的な行動をとらない

不倫相手が判明すると、相手を苦しめてやろうと思って名誉毀損的な行動にでる方がおられます。たとえばネット上で相手を名指しで誹謗中傷したり、会社に押しかけて他の社員がいる前で「不倫!」などと言ったりします。会社に匿名で電話をして「〇〇さんと△△さんが不倫しています」などと告げ口する方もおられます。
そのようなことをすると、不倫相手から「名誉毀損にもとづいて慰謝料請求」されてしまうおそれがあります。
せっかくこちらが苦労して費用もかけて不倫の証拠を集めても、自分が名誉毀損してしまうとどちらが被害者かわからなくなるので、注意しましょう。

社内の不倫相手が判明した場合の対処方法

夫や妻が会社で不倫しているとわかったら、以下のような対応をすると良いです。

・慰謝料請求する

まずは、不倫相手に慰謝料請求することを検討しましょう。不倫の慰謝料の相場は100~300万円程度で、婚姻期間が長くなると慰謝料が増額されます。
ただし離婚しない場合には100万円未満になるケースが多いので、離婚の絡みでも考えをまとめる必要があります。

・別れさせる

異動による不倫が一時的なものであれば、夫(妻)と相手をきっぱり別れさせてやり直すのも1つです。不倫相手への慰謝料請求と同時に今後二度と関わらないよう一筆書かせ、合意書にもその内容を盛り込みましょう。

・離婚する

不倫した配偶者を許せない気持ちが強いなら、離婚するのも1つの選択肢です。ただ離婚となると慰謝料だけではなく親権や養育費、財産分与など、決めなければならない事項が多岐に及びます。また子どもがいる場合には子どもに対する影響も大きいので、即断するのは危険です。
離婚するなら必ず専門家に相談してから判断し、損をしないように慎重に進めていくことをお勧めします。

まとめ

人事異動や転勤で配偶者が不倫していると思うなら、まずは弁護士に相談してみましょう。
相手の行動内容から、本当に怪しいと言えるのか、また証拠の集め方などアドバイスいたします。慰謝料請求や離婚協議の際に弁護士が代理人となって交渉することも可能です。

不倫問題は放置しておくと大きなトラブルに発展してしまいやすいので、異変を感じたら早期に対応を進めましょう。

記事を監修した弁護士
Authense法律事務所
弁護士 
(第二東京弁護士会)
京都大学総合人間学部卒業、立教大学大学院法務研究科修了。一般民事(主に離婚事件)に関する解決実績を数多く有する。また、企業法務についても幅広い業務実績を持つ。
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