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経営者交流会での出来事
私は、ある経営者交流会に所属していて、先日、その例会が開催されたので出席してきました。
その開催時間は平日の午後6時から午後9時半までの3時間半。
前半は講師を招いて経営に関わる勉強をし、後半は食事をしながらの懇親会。
開催日の少し前に出欠の問い合わせが入ったので、私は、「遅い時間に子どもを家に一人にしたくないため、私一人では参加ができません。もし、子どもを連れていき、私の席の隣に座らせておいてもお邪魔にならなければ、子ども連れで参加したいのですが、可能でしょうか」と確認しました。
すると、すぐに、「役員で相談しましたが、ぜひぜひお子さんも連れて参加してください。お子さんのお食事も出ますから安心して参加してください」とおっしゃっていただきました。
子どもは好きな絵を描いたりできるよう、紙と鉛筆を持参し、おそるおそる参加させてもらったところ、私にとっても子どもにとってもとてもありがたく心温まる時間を過ごすことができました。
私は、ふだんなかなかお会いすることのできない皆さんにご挨拶したり、長く経営に携わってこられたかたの失敗談やそこからの這い上がり体験を聴いたりすることができました。
その間、子どもはというと、以前お会いしたことのあるかたがたに自分からご挨拶したり、「最近こんなお料理を作りました!」なんて言いながら、初対面のかたに自分で作ったお料理の写真をお見せして盛り上がっていたり、最年少の経営者のかたに声をかけ、新生活で直面している悩みを打ち明けて相談に乗ってもらったり…
なんだかとても楽しそうな様子。
会が終わるころ、役員のかたが締めのご挨拶をされる時間がありました。
そのかたは、こんなお話をされたのです。
「私は30年近くこの交流会に所属し、勉強会や懇親会に長年参加してきたけど、親子で参加してくれた会員さんは今日が初めてだった。私たちは、会社を経営していて、こうしてみんなで集まって経営について勉強しているけれど、何のために経営を勉強しているかって突き詰めて考えると、それは、会社に集まってくれた社員のためであり、また自分や社員の家族のためである。そして、ともに経営を学ぶ仲間の家族をも大事にできる会でありたいとも思う。だから、今日、会で学ぶ場に来るためにお子さんを一人で家においておけないという麻理さんの気持ちを知って、それならお子さんも一緒に同じ時間を楽しもうと決断できたこの会の判断を本当に誇らしく思った。これからもぜひぜひ親子ご一緒に参加してくださいね」と皆さんの前でお話ししてくださいました。
皆さん、いろいろなお立場があるのですから、きっと、お仕事やご家庭の事情でなかなか出席が難しい中、いろいろな調整を重ねながら出席されている方も多くいらっしゃると思うのです。
それなのに、私は、子どもを連れて行ってしまうというのは、あまりにも図々しいのではないか。
わがままなのではないか。
そんな風に悩みつつ相談した経緯があったので、思いがけず温かいお言葉をかけていただき、本当にうれしくて涙が出そうになりました。
子どもが楽しい時間を過ごせたのも、決して子ども自身が皆さんに合わせておとなな会話ができたからではなく、皆さんが、子どもが退屈しないように、細やかにお気遣いをくださり、子どもが好きそうな話題を振ってくださったからこそ。
この会の皆さんには、本当にいつもよくしていただくばかりなので、私自身も皆さんのためにできることを貪欲に探していきたいと強く強く思いました。
そして、今期は、この会の女性部会で役員の大役をいただきました。
私に何ができるか全く見えていないのですが、ひとつ、これをやってみたいなと思っていることがあります。
とても地味なことなのですが、それは女性部会の開催時間帯について問題提起をすること。
毎月定例の女性部会が開催されるのは、平日の午後6時からであると案内されています。
私は、どのような方がこの部会のメンバーになっているか知りません。
でも、私にとっては、平日午後6時からの時間帯といえば、まだ1日の仕事が終わらず、でも、子どもの食事を作る必要があり、仕事と家事とが混在する、1日の中でもかなり忙しくなる時間帯です。
正直、この時間からの会に出席することはとても難しく感じます。
もちろん、これは私の生活スタイルであって、皆さんそれぞれ出席しやすい時間帯は異なるはず。
だから、全員にとって都合のよい時間帯を定めることは難しいのだと思います。
そうであれば、だれかにとって出席が難しくても、多くの人が出席しやすい時間帯で部会を開催するのもひとつ。
あとは、あえて毎月の開催時間帯をずらし、たとえば、今月は早朝の時間帯に開催し、翌月は夜遅い時間帯に開催し、次の月はお昼の時間帯に開催するなどとして、1年間という単位でみたときには誰もがどこかで出席できるような時間帯で開催するのもひとつなのだと思います。
また、私が、午後6時からの出席は難しいと考えている、ここにも実は思い込みがあり、食事の時間をずらすなどして、私がその時間帯にやらなければならないと思い込んでいる家事を月に1回くらい手放して出席することもできるのかもしれない。
今は、おそらく、「この交流会の部会はどれも午後6時から」というなんとなくの慣例で開催時間帯が定められている様子。
私は、この点について、ほかにどんな決め方がありうるか、どうしたら、会の運営に、いろいろな立場にある多様な意見を反映することができるのかということを問題提起してみたいなとひそかに思っているところです。
あわせて、私自身も、夕方の時間帯には会議に出席できないという思い込みについて向き合って考えてみたいなと思っています。
一見、たいしたことのない話なのですが、こういった小さなところにも、「多様性」を考えるきっかけや自分の中の常識を疑うきっかけがひそんでいるように思うからです。
さっそく、出席した懇親会で「こんなことを問題提起してみたいと思う!」と話したところ、多くの方から「それいいね!今まで開催時間帯なんて考えたこともなかったよ」と言っていただき、またまた会の皆さんの懐の深さを実感。
「何でも言いたいこと言って、やりたいことやってくれたらいいよ!」というお言葉をいただきましたが、その方が「こいつにこんなこと言った自分が間違っていた・・」と後で後悔されることがないように、会の大切にしている精神をしっかり学びながら自分にできることを考えていきたいと思います。
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