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電車内での痴漢事件は、初夏から夏にかけて多くなる印象があります。それとともに「痴漢の犯人に間違われた」「毎日の通勤で、いつ痴漢の犯人と間違われるかと思うと不安」などという声も聞きます。
通勤時、何もしていないのに、突然「あなた、痴漢したでしょ!」と言われたとき、どう対処したらよいか、お考えになったことはありますか?そんな場面が突然やってくるかもしれません。
今回は、痴漢の犯人に間違われたときの対処法についてお話します。いざというときに身を守る参考にしてください。
「この人、痴漢です!」と訴えられたら
「この人、痴漢です!」と訴えられた場合、まず、最寄りの駅で電車を降りることを求められ、その後、被害者の訴えを聞いた駅員がホームに来るのが通常です。
そして、事情を詳しく聴きたいから、駅事務所に来てほしいと求められます。この時点で、複数の駅員に加え、警察官も駆けつけてくるかもしれません。
駅事務所に行くと、被害者が訴える痴漢行為について追及を受けます。
「(痴漢を)していません」と答えても、「そうでしたか」と終わることはまずありません。そのまま、警察官から事情を聴かれ、場合によっては、警察署で何時間にも及ぶ取調べを受けることもあります。
取調べでは、「今、認めてしまえば、罰金で済む可能性が高いですよ」「認めれば、逮捕もされずに済むかも」「家族にも職場にも知られずに終わりますよ」などと言われるかもしれません。
これを聞くと、「このまま(痴漢を)やっていないと言い続けていいのか」「(痴漢を)やったと言わないと不利になるのではないか」などと、とても不安な心境になると思います。
しかし、そこで認めてしまうと、後々大変な意味を持ってきます。
後になり「やっぱり自分は(痴漢を)やっていない」と主張しても、「一度はなぜ認めたのか?」と追及されます。痴漢冤罪事件はこうして生まれるのです。
痴漢の犯人と疑われても、駅事務所には行かない
では、やってもいない痴漢で有罪にならないためにどうしたらいいか。
まず、最初に、駅事務所に来てほしいと求められたとき、「私は、駅事務所に行きません」と毅然とその場を立ち去ることがよいでしょう。
とはいえ、その場から逃げるのは得策ではありません。「後ろめたいことがあったから逃げたのだろう」という見方をされてしまうおそれがあるからです。
立ち去るにあたっては、ご自身の氏名、連絡先を告げ、「私は痴漢をしていない。このことをきちんとわかってもらうため、どう対応したらよいかを弁護士に相談し改めて伺います」と伝えます。
そのうえで、弁護士に相談し、弁護人になってもらうかどうかを検討するのがよいと思います。
なぜなら、最初に、警察に対し、ご自身の状況をどう説明するかが非常に重要だからです。
弁護士と十分な打ち合わせをし、警察での取調べのルール、供述調書の作成のされ方、作成時の注意点などを弁護士からしっかりレクチャーしてもらった上で、ご自身の認識や記憶を堂々と説明するとよいでしょう。
ご自身の氏名や連絡先を告げ、その場を立ち去ることを明確に伝えたにもかかわらず、それを許してもらえない場合には、その場で、弁護士に電話をかけ、対応方法を相談するのも一つです。
すぐに対応できる弁護士がいなくとも、毅然とした対応をとること自体が、警察に適正な手続きをとらせるために効果的なのです。
終わりに
通勤に満員電車を利用しているかたは、いつ自分も痴漢に間違われるかわからないという不安をもっていらっしゃるかたも多いと思います。
痴漢に間違われないように、両手でつり革を掴む、満員電車をなるべく避けるなどの予防策をお考えのかたもいらっしゃいますよね。それに加え、痴漢の犯人に間違われた場合の対処法を整理しておくと、いざというときに冷静な対応ができます。
万が一、痴漢の犯人に間違われたときには、Authense法律事務所(0120-525-686)までご相談ください。
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