被害者へ心からの謝罪と弁護士の示談交渉により不起訴処分へ。
ご相談までの経緯・背景
Aさんは、帰宅途中に飲酒をしていたこともあり、魔がさした結果、駅構内で女性のスカートの中を盗撮してしまいした。Aさんはその行為が見つかり、迷惑防止条例違反の疑いで身柄を拘束されてしまいました。
その後、Aさんは釈放されましたが、前科がつくことを心配していたAさんはそのためにはどうしたらよいのか相談にいらっしゃいました。
解決までの流れ
盗撮は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金にあたる犯罪ですが、実際にどのような刑を科されるかは、事件ごとの事情によって決まります。
本件の場合、示談が成立したかどうか、示談に向けた活動を行っているかどうかが、弁護活動において重要になってきます。もっとも、被害者が未成年であることから、場合によっては両親とも示談交渉する必要があり、より慎重な判断が求めれます。
Aさんは、被害者との間で示談することができ、Aさん自身の深い反省を検察官にわかってもらうことができたため、無事不起訴処分となりました。
結果・解決ポイント
相当期間身柄を拘束されたAさんは、自分のしてしまったことに対して深い反省がありました。その後、Aさんは、弁護人の選任を依頼して、当事務所の弁護士が事件の弁護人を担当することになりました。
Aさんは弁護士に対して、
- ① 自分がやってしまったことを認め、被害者に許してもらいたい。
- ② 前科がつかないようにしたい。
旨を伝えました。
Aさんは、被害者に対して謝罪の手紙を書きました。また、二度を同じ過ちを繰り返さないためにも、今後飲酒を控えることも伝えました。
被害者は、事件当日は未成年でしたが、一週間後には成人となり判断能力は十分に備わっていました。また、両親は遠方に生活しており、示談交渉に多くの時間がかかってしまいます。そこで、弁護士は、被害者との交渉を進める一方で、検察官に対しても示談についての理解を求める働きかけをしました。
弁護士による交渉の結果、Aさんが被害弁償として20万円を支払う代わりに、被害届を取り下げる示談を成立させることができました。Aさんは不起訴処分となり、刑事裁判になることはありませんでした。
示談の成立は、起訴の判断、そして裁判の有無に大きな影響を与えます。示談交渉を成功させるためには、弁護士の協力はとても重要です。
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